MEP (Meishi Exchange Protocol)

テニスつながりの人たちとお花見。
寒いって。


まだ二分咲きなんて話もあったけど、行ってみれば五分咲きぐらいにはなっていて、意外ときれいな桜になっていた。
まあ、代々木公園ライトアップないので、かなり暗かったけど。


この機会に、ちょっと今さら感もありながら、先日作った名刺を配ろうかと持っていった。
宴会中にもちょこちょこ渡して、最後に帰り道で同じ方向になった人と歩きながら、


「実はこないだ、やっと名刺作ったんですよー」
「おおー、マジマジ〜、ちょうだいちょうだい」


というノリだったのに、


「はい、こんなんですけどー」
「あ、どうも、いただきます」


と、酔っぱらって真っ直ぐ歩くのも怪しい雰囲気にもかかわらず、背筋を伸ばして両手でうやうやしく名刺を受け取ってくれる人たちは、普段見たことないから知らないけど、やっぱりしっかりした社会人なんだなー、と思った。
宴会の場で渡した人も、やっぱり名刺を受け取るときは「名刺交換モード」に瞬時に入る。


「名刺交換の儀式」の合理性については、個人的に思うところはあるけれど、今現在の正しいルールとして定まっている以上、逸脱しないことがマナーであり相手への敬意の示し方になっているわけで、こんなプライベートな場でもそれが出てくるのは、非礼なことはすまいという意識の表れに違いない。
その動作が、カジュアルな日常でのものとは違うところも、「改まってる感」があってわかりやすい。


もちろん、体にしみこんだ無意識の習慣だったり、単にポーズだったり、加減がわからないから一番安全な態度を取ったりということもあるだろう。
でも、それも「ルールを守ることが礼儀」という認識があるからこそだと思うし、事実、その思いはわかりやすい形で伝わっている。


そう考えると、お堅めのルールの存在もある程度意味があるのかもしれない。
とはいえ、会議の初め 20分が名刺交換タイムで費やされるのも、やっぱりどうかと思う。
難しいもんですな。


ていうか、酔っ払いにあんまり難しいこと書かせないでください。