時が解決してくれ

最近ふと、そういえばパソコンから異音がしなくなっているような気がする、と気付いた。
ずいぶん前、ブログでは 3年ほど前に話題にしていた件を突然思い出したのだが、不思議なことに、思い出してから意識して観察してみても特に異音はしていない。


当時、割と本気で心配していたのだが、とりあえずで様子見をしていたらすっかり忘れるぐらい改善した、ということらしい。
本当に改善しているのか、音がしなくなっただけで実は危機的状況なのかはわからない。
一応、ディスクの診断ツールでチェックしても特に問題はなさそうではある。


それにしても、ハードウェアの動作が時の経過で変わるなんてことがあるのだろうか……と書きたいところだが、まあ、実際あったりする。
というか、ハードディスクのような物理的な可動部分を持つ機械には、当然あり得る現象だ。
要するに、バイクのエンジンと同じ事で、パーツ同士のかみ合わせが良くなればスムーズに動くし、そうでなければぎこちない。
かみ合わせが良くない理由は、新品のときにはまだ馴染んでいないとか、気温など周囲の環境の影響を受けることもある。


だから、新品のパソコンは出荷前にエージングと呼ばれる作業をする。
専用のツールを使って負荷をかけ、しばらく使い続けた状態にしてから改めてエラーチェックをして、問題がなければ出荷する。


以前、IT業界にいたころ、サーバの構築時に改めてエージングをしたことが何度かある。
そのときは、効果を実感できず、おまじないとかお守りとか、そんな気休め程度の作業だと思っていた。
ちなみに、ハードディスクに限らず、メモリや CPU という電子的なパーツも、新品と長時間の通電後では「馴染み具合」が違うらしいが、そのあたりの効果を体感したこともない。


今回の現象がエージングによるものかどうかはわからないが、その可能性はある。
2009年3月に購入したパソコンだからあり得ない話ではない。
そうだとしたら、エージングというのも迷信の類ではなくて意味のあることだったんだな、と今さら思った。
今後することはないと思うが。


やっぱり世の中で言われていることは、自分が経験したことがないとしても、それなりに事実なんだなぁ、と携帯電話の再起動の件と合わせて、最近また実感した。


てことは、「バックアップは大切」ももっと真剣に受け止めないといけないのか。
めんどいのは嫌だ。