ドッグイヤー

ところで iPad2 はまだか。
3月25日の発売が延期になって、個人的には、その 1週間後に「1か月遅れで発売します」というアナウンスが出るんじゃないかと踏んでたんだけど、そんなことはなかった。
4月1日に発表したくなかったのかもしれないけど。


さすがに最近、電子書籍っぽいものに触れてみないといけないような気がしているので、タブレット端末には少しだけ興味があるが、どうも Android はまだまだっぽくて手を出すのは怖い。
さりとて、専用の電子書籍リーダーは、完全に専用機器であるところが余計に怖い。
ついでに言えば、iPhone で真面目に本を読むのはちょっと不便。


そうなると、結局いろいろ使える iPad が安定か、という結論になってしまう。とりあえず今は。
iPhone 持っちゃってるから、すでに購入したり使ったりしているアプリ資産が流用できるというメリットもある。
見事に囲い込まれてる感じで悔しいけど。


ちなみに現時点の個人的な感触は、Android みたいなオープンなものは一般向けには流行らないんじゃないかなぁ、という印象。完全に感覚的なものだから、説得力のある根拠はないけど。
最近では(Linux型)ネットブックの凋落っぷりが似たような構造のような気がする。


もっと大雑把に眺めれば、かなり昔のデジタルオーディオプレイヤーもそうだったと言えるんじゃないだろうか。
当時は MP3プレイヤーなんて言って、多くのメーカーがいろいろな製品を出してたけど、気がついてみたら、今や iPodウォークマンぐらいしか残ってない。
もちろん、ネタが音楽なので複雑な理由もあるはずだけど、「流行になっていて参入しやすいから各社が出したけど、本気度がそれほどじゃないから面倒になるとあっさり撤退」というパターンは近いと思う。


電子書籍リーダーに至っては、まだ規格が流動的すぎて手を出しにくい。
ブルーレイと HD DVD が争ってるときに、どちらかに決め打ちするような状況に近い雰囲気。
電子ペーパーの読みやすさは評価するけど、(電子書籍を読む機能しかない以上)コンテンツ勝負の機械なので、デファクトスタンダードが見えないうちは避けた方が無難な気がする。
このあたりは、家庭用ゲーム機なんかと似てるかも。
キラーコンテンツが登場する可能性が極めて低いあたりは、ゲーム機より不利。


正直に言って、iPad だって 1、2年で陳腐化するので似たようなものだったりするんだけど、その期間については成熟期の安心感があるのでちょっと有利かなぁ、と。
Android は発展期なので、後発ゆえに有利な点もあるけど、やっぱりまだまだ未熟な印象でどうしても不安が。


と、ぶっちゃけ食わず嫌いだったりもするのだが、どれか一つを選ぶなら iPad が安定だろうか、という結論。
なので、iPad2 が出たら真面目に検討しようかと思っていたのに延期になって結構寂しい。


あ、お試しで使うだけなら、安くなった旧モデルという選択があるか。
いやしかし、この時期でその選択はさすがに、うーん。