基本的に趣味

同業の方々と東京都庭園美術館で開催中のタイポグラフィ展に行ってきた。

東京都庭園美術館
タイポグラフィ展


学芸員による展示解説(ギャラリートーク)を狙って行ったので、説明付きで鑑賞できた。
正直、デザイン関係はほとんど知識がないので、ただ眺めるだけより説明してもらった方が特徴や変遷が理解できるのでありがたい。
平日真っ昼間で空いてるかと思ったら、結構なにぎわいだったのは意外。


蒲田屋にはデザイン方面の知識もセンスもないが、昔から文字に存在感のあるポスターにはなぜか惹かれるものがあった。
単に文字が好きだっただけっぽいけど。
でも、文字ってそもそも絵なわけで、特定の絵が特定の意味や音を持ったところから文字になると思えば、文字も絵だし、絵も文字だ。
そういえば、トンパ文字を使ったポスターもあった(20年ぐらい昔のものなので、一昔前のブームより前)。


まったくどうでもいい話だが、蒲田屋のくせ字*1を見て、「絵がうまい人の字だ」と評した人がいるが、絵心は全くない。むしろコンプレックス気味だったりするが、それはさておき、日常生活で文字を「文字」と捉えて書く人と、文字を絵の延長の感覚で書く人とでは、字の特徴が違うというのは確かにあるような気がする。


にもかかわらず、ポスターに字を描くときはレタリングになるというのが面白いような、可読性・デザイン性を考えれば当然のような。
ああ、もしかしてそれでサンセリフ体(いわゆるゴシック体)が流行したとか?
描くの楽そうだし。
そんなに単純じゃないか。


思いつきで書いてるから、全然まとまってない。ごめん。


そんなこんなで、今日は絵と字の境目を見てきた。
最近、紙と機械の境目について考えることが多い中、別の角度からの視点を改めて意識できて良かった。
いつかなんかの役に立つといいんだけどなぁ。

*1:主にプライベート用。仕事やフォーマルな場ではもう少しマシな字(通称「よそ行き」)を使う。個別に見ると印象がまったく違うのに、並べて見ると誰がどう見ても同じ筆跡にしか見えないから不思議。