東京は夜の七時

以前、図書館をハシゴして資料を集めた日があった。
バイクで行けばすぐの都立中央図書館だが、そのときはバイクが動かない状態だったので、やむなく電車で行った。
行きは地下鉄を乗り継いでいったが、帰りは渋谷中央図書館に寄る必要があったので、恵比寿で JR に乗り換えた。


そのとき、何年ぶりだかわからないぐらい久しぶりに恵比寿駅西口を歩いた。
学生の頃、3か月だけこの辺でアルバイトをしていた。
クラブ活動が忙しくなったので、結局すぐやめてしまった。
面白くなってきたところだったが。


そんな懐かしさを感じつつ、少しうろついた。
パッと見、町並みは変わっていないので当時のままに見えるが、よく見るとずいぶん変わっている。
銀行がなくなっていたり、コンビニができていたり。
昔バイトしたレストランは、もうつぶれてなかった。
ビルごと。
ちょっと寂しい。


そのときに借りたピチカート・ファイヴの CD は、前にもちょっと書いたように資料として借りたのだが、せっかく借りたので聞いてみた。
そしたらなんだか、聞いたことあるような曲がたくさん。


ありふれた曲だという意味ではなく、はっきり覚えてはいないものの、記憶の片隅にメロディーラインや歌詞の一部が残っている感じで、過去に耳にした歌であると実感できるぐらい。
でも、ピチカート・ファイヴの歌を意識して聞くのは初めて。
おかしいな、と思って少し調べてみたら、1曲は有名な番組のオープニング曲だった。
その他は不明だが、きっとどこかで使われてたんじゃないかなぁ。


それにしても、ボーカルの野宮真貴の声にはものすごく聞き覚えがある。
歌い方も歌詞の雰囲気も割と最近聞いたような記憶が。
と思っていたら、「ベイビーユニバース」の人だった。


やっぱり蒲田屋、こっち側からか。