一応ネタバレなしで

テレビCM で興味を持ったので、NintendoDS の「プロジェクトハッカー 覚醒」をやってみました。


逆転裁判」シリーズとか「探偵・癸生川凌介事件譚 仮面幻影殺人事件(リンク先、音が鳴ります)」が好きだったので、そういう推理モノを期待して。


公式サイトにあるように、ストーリーは #0〜#4 まであるわけですが、プロローグにあたる #0(プロローグなのでかなり短い)が終わった時点で、正直萎えまくりでした。
でもって、途中でうんざりしながらも全部クリアしてみたんですが、当然結論は変わらず。
正直、推理モノどころかストーリーに論理性が欠如しているのが致命的。
リアリティ云々の次元じゃなくて、それ以前(もちろんリアリティはない)。


この感想サイトの、下から 3人目の Dz氏の感想が蒲田屋の意見をほとんど代弁しています。
一言で言うならば、「低学年向けの少年マンガ」という感じ。
大人は元より、少しでも知識のある人には我慢できないでしょう。
逆転裁判が難しすぎてできない、何言ってるかわからない、ぐらいの人なら素直に楽しめると思います。


ゲーム中では、わざわざ専門用語使ってそれっぽくしてますが、架空請求業者がやるような手口で、知らない人を煙に巻いてだまくらかすだけのチープなものです。
架空請求業者と同様、言葉の意味や使い方を明らかに間違っている部分が多々あるのもご愛嬌。


物語には誇張、省略、単純化が必要で、何でもリアリティを追求すればいいってもんじゃないのはわかりますが、それを考慮しても許容範囲外。
そもそもテーマにしちゃったんだから、それなりに正確に表現する必要があるはず。
某所でも書いたけど、野球がテーマの映画で、試合の実況や解説者が「盗塁」のことを全部「ホームスチール」と言ったり、ストライク 3つ取られてるのに打席に立ち続けてたりしたら、さすがに見逃せないでしょう。
それと同レベル。


それがコンピュータ関係の部分だけでなく、主人公の所属する組織、一般常識、ストーリー展開、などなど、あちこちに出てくるのでたまりません。
小学生でさえも突っ込まずにはいられない要素が山盛り。
まぁ、そういうツッコミのためにやるのはアリですね。いわゆるバカゲー


バカゲーだと覚悟してやれば、ツッコミどころ満載で面白いかもしれません。
でも、まともなゲームを期待していると、非常に不愉快な気持ちになりますのでご注意を。


また、途中でアクションゲームが何度か出てきますが、一部、理不尽に難しいです。
蒲田屋もアクションは得意ではないですが、ゲーマー歴は長いので、人並み以上はできるつもりです。
が、初めて DSを投げつけました。3回ほど。
もちろんベッドにですが。


タイトルが「覚醒」で、エンディングも(恥ずかしくなるぐらいベタベタで)いかにもな終わり方をしたので、続編も考えているようですが、出ません。絶対出ません。
人気が出る要素がないし、ストーリーや設定的な破綻はフォローできないレベルです。
いやまぁ、どれぐらいバカ度アップするのか、という期待はありますけど。