世を忍ぶ仮の姿

今日、本屋でレジに並んでいたら、前のお客さんが領収書をお願いしていて、


「お名前はどういたしますか?」
「あ、上で結構です」
「上様でよろしいですか?」
「はい」
「上様がこのようなところに来られるはずがない」
「はい?」
「上様の名を騙る不届き者。斬れ!斬り捨てい!」
「……やむを得ん」(抜刀)
(刀を返すと同時に BGM開始。以下、殺陣)


とかなったら美しい様式美で和の心を毎回味わうことができて、退屈な日常にも潤いが与えられるのではないだろうか、と思う吉宗であった。