循環定義

ずいぶん前の話だが、テレビでちらっと映った料理教室の風景。
講師が基本の基本を説明するシーンで、


「包丁の握り方は、こう、上からまっすぐ握ります。テニスやゴルフの握り方と一緒です」


と説明していた。


ゴルフがどうかは知らないが、テニスではよく「包丁の持ち方と同じように握ります」と説明される。
辞書で「馬鹿」を引いたら「阿呆のこと」とあって、それじゃあと「阿呆」を引いたら「馬鹿のこと」と書いてあるような現象を思い出した。


当然、お互いに関知してないだろうから、だれにも責任はないのだが、世の中こういうことって結構ありそうな気がする。


ちなみに、テニスは最低でも 3種類ぐらいの持ち方*1を使い分ける必要があるので、「テニスと同じ」は説明としては少々乱暴。
でも、むしろテニス経験者は、「ああ、コンチネンタルグリップね」で理解できるので結果的には早いような気もするが。


あれ、またテニスネタだ。おかしいな。
そういえば、錦織は残念でした。
まあ、水中でサメと戦うが如しだもんなぁ。

*1:一応の目安はあるが、グリップの持ち方なんて個人の自由なので、全部で何種類あるかと言われると、たくさんあるとしか言えない。基本的には 7種類ぐらいか。