不景気体形

先週の土曜日、外出中にふと思い立って斜めがけしているバッグのかけ方を逆にしてみた。


蒲田屋は右手利きだが、なぜかショルダーバッグは右肩にかけるのが子供の頃からのクセだ。
幼稚園に初めて通うとき、親に通園カバンを左肩にかけられて、ひどく気持ち悪かった記憶があるくらいだから、その歴史は長い。
ただし、これは斜めがけの場合。


実は、この文章を書いていて初めて気付いたのだが、ストレートにかけるときは左肩だった。
そういえば、携帯電話(ガラケー)はジーンズの左後ろのポケットだし、iPhone は左のポケットだ。
電話携帯しすぎだろ、というのはこの際置いといて。


つまりそれは、左手で物を取り出す方が自然と感じているということだ。
実は感覚的には左手利きなのかもしれない。
その割に、テニスは去年まで片手バックハンドだったし、まだ両手バックは苦手だけども。


そんな蒲田屋が、バッグのかけ方を変えたのには理由がある。
明らかに体が曲がっているからだ。
右肩が下がっていて、左肩が上がっている。
バッグをかけていないときでも、自然に立つと右肩下がりの姿勢になってしまうのだ。


もちろん、ずいぶん前から自覚はあった。
この影響で、デスクワーク時の姿勢が悪くなって肩が凝るとか、字を書くときに変な体勢になるということは以前からわかっていたが、最近、歩く姿勢に影響し、足の形にも悪影響を与えているらしいことがわかった。


以前にちらっと書いたが、蒲田屋は左足が外反母趾で右足が内反小趾だ。
これはどうやら、上体のバランスが悪いのを無意識にカバーした結果、最も負荷のかかる部分に変形が出たということらしい。
ブログをまともに更新していない時期だったので全くネタにはしていないが、後にウォーキングシューズにカスタムインソールという手段で改善を試みて現在進行中である。
とはいえ、長年の蓄積でゆがんだ体はそう簡単には戻らない。


テニスやジョギングを始めて、体の軸やバランスを意識するようになると、アライメントが狂っていることがよく自覚できる。
実のところ、両手バックハンドが苦手なのは、これと無縁ではない。
両手バックはゴルフのスイングと同じように体の軸の回転が大事だが*1、バランスが悪いためにそれが上手にできないのだ(腰回りが固くてひねるのが苦手というのもあるが)。


そんな課題を持ちながらスポーツや日常生活をこなしていたが、先週の土曜日、電車の中でドアのガラスに映る相変わらずの右肩下がりの我が身を見て、ふと、左肩にバッグかけたら矯正できるんじゃね?と、ある意味当たり前のことに気付いたので、その場でゴソゴソとバッグをかけ直してみた。


最初の感想は言うまでもなく、気持ち悪ぃ〜、である。
しかし、予想以上に効果がありそうな感触もある。
単なる思いつきでやってみたが、これで多少なりとも改善されるなら儲けものだ。
そんなわけで、それから数日左肩かけを続けてみている。
気持ち悪さだけではなく、慣れていないことによる物理的な収まりの悪さや、体の前に回すときの違和感、中身を出すときの不自由さなど、気になることは多々あるが、せっかくなのでもうしばらく様子を見てみようと思う。


実を言うと、こんなに長々と書いたが、目的は「4月20日(土)から始めた」という自分用の覚え書きのためだったりする。

*1:フォアハンドは片手なのでそこまで大きく体を旋回させなくても打てる。