Skyeye

今日の NHK のニュースで、熱中症になったときの対処方法を紹介していた。
画面上にいくつか箇条書きにされ、その最初の項目は「涼しい場所で衣服を緩める」だった。


それを、アナウンサーが「涼しい場所で衣服をあたためる」と読んで、そのままその話題が終わってしまった。


いやいやいや、それ中途半端に意味が通じるだけに良くないんじゃないか。ていうか、思いっ切り逆効果っぽいんだけど大丈夫か。と思いながら見続けていたら、別のニュースの後に訂正していた。
そりゃそうだ。
下手すると命に関わる間違いだ。


マニアックなことを言うと、「緩」は常用漢字だが教育漢字には含まれていない。
「暖」は常用漢字かつ教育漢字 6年生。
使用頻度というか目撃頻度としても、「あたためる」方が多いかな? という感じなので、誤読の気持ちはわからんでもない。
いや、ま、ダメはダメなんだけど。


ついでに言えば、物の温度を上げるときは「温める」が慣用的だそうなので、本当は日常でも「暖める」が出てくる場面ってそう多くないような気もするけど。
これに限らず、最近は難しっぽい字の方が格調高いイメージなのか多用されてる感があるが。


ちなみに、非漢字圏の人は「右」と「左」も紛らわしくて判別できないらしい。
それを考えると、微妙な違いで意味が全然違う文字というのは、難しいは難しいのかも。
その反面、使いこなせるようになると便利だったり面白かったり、というのは、やっぱりある種のマニアックなツールに通ずるものがあるな……。