吸収力

先週、テニススクールに行ったら、いつもより人が多かった。
今月はテーマがサーブらしいのだが、その一環でリターン(レシーブ)の練習があった。


レッスンでは、毎回ラリーの練習をする時間がある。
例えば、生徒が 7人いたら、1人はコーチと 1対1 でラリー。
その反対の半面では、生徒が 2人ずつ入って交代しながらロングストローク
残りの 2人は後ろでボレーボレー。
というように、ポジションを決めて一定時間ラリーを続ける。


その後、ローテーションして 1人ずつずれていき、全員が全ての場所に入るように回る。
という練習がお決まりであるのだが、その日はコーチがサーブを打って、生徒がリターンをするというポジションがあった。


たまたま上手い生徒が多く来ていたせいもあって、コーチもだんだん気合いが入ってきて、最後はかなり本気でサーブを打ちまくっていた。
そのコーチはスクール最年長、というか、そこの支配人で一番偉い人なのだが、現役でコーチもやっている。
体形は中年男性そのものなのだが、技術はさすがで、蒲田屋の感想では教え方も含めてコーチ陣の中で一番上手い(実戦型で結構ハード)。
改めてプロフィールを見たら、50歳を越えていて驚いた。


そんなコーチが、久々に本気のサーブを打ちまくった後に一言。


ま じ 疲 れ た し。


生徒からは「そんな、中学生じゃないんだから」という突っ込みが。
でも、そういう言葉が自然に出るのって、すごく「今」を生きてる感じがする。
若いよ、みんな。


言う方も突っ込む方も、なんだかいいセンスだなぁ、と思った梅雨入り前のある五月晴れの日。