Morning Exercise

ベッドで寝るようになってずいぶん経つのだが、困ることの一つに、目覚まし時計の置き場所がある。
ご存じのように、蒲田屋はとにかく寝たら起きないタイプ。
目覚まし時計を簡単に手の届くところに置いてしまっては、二度寝の危険性が高い。


そこで、ベッドからやや離れた場所に置いて、ベルを止めるためにはベッドからある程度出ないといけないようにしているのだが、最近これが危険かもしれないと思い始めてきた。


数年前に模様替えしたせいもあって、以前は頭側の遠くに置いていたのだが、今は足側の遠くに置かざるを得なくなった。物理的な事情で。
そうすると、ベルを止めようとすると、ガバッと上体を起こして、さらに前屈して、ついでに体も斜めにして腕を思いっ切り伸ばしてやっと届く、という感じになる。
もちろんその手間で二度寝を防ごうというのだから、目的は達成できているのだが、問題は寝起きに突然激しい運動を要求されることだ。


ベルはかなりの大音量なので、近所迷惑も考えて、というか単純に恥ずかしいので、急いで止めたい。
いきおい、鳴った瞬間に大慌てで上記の動作を行うことになる。
しかも、寝ているのは床上 45センチぐらいのところだが、目覚まし時計は床の上なので、自らの体が落下しないようにバランスを取りつつ行う必要がある。


そんな激しくも繊細な動作を、目覚めたばかりで固まりきっている体に反射的にさせると、想像通り、体を痛めたりする。
ひねった腰を痛めたり、突いた手を痛めたり、伸ばした足のスジを痛めたり。


幸い、まだ大きなケガをしたことはないが、このままでいいのだろうかという不安がある。
でも、おかげで無理矢理起きられている部分もあるし、難しいところだ。


効果を維持したまま危険を減らすには……準備運動だろうか。