そうさ今こそ アドベント

今日の夕方 18:00前、青山通りを歩いていたら A山学院のキャンパスで何やらイベントをやっている気配。
真っ暗だったので何も見えなかったのだが、それはつまりクリスマスツリーの点火祭をやっているということだ。たぶん。


点火祭とは、クリスマスツリーとして飾り付けられたキャンパス中央の大きな木の電飾に明かりをともすイベントだ。
もはや記憶がおぼろげだが、礼拝形式で説教があったり賛美歌歌ったりした後、電飾のスイッチを押して点火する。
そして、むしろこれがクライマックスなのだが、立ち会っている人全員に手渡されたろうそくに順番に火を回していく。
そこでまた賛美歌、とかそんな感じだったと思うが、暗い中、いい感じにロマンチックでムード満点なのである。


ちなみに、高等部時代はギャルゲー的に言えば告白イベントとして大きな存在感があった。
確かにあの雰囲気ならさもありなんというところだが、なぜか大学時代はほとんど聞かなかった。


そんな井上トロも胸キュンなときめきイベントなど蒲田屋には無縁、と言いたいところだが、実は 7年間皆勤である。
なぜなら吹奏楽部は賛美歌の伴奏係だからだ。*1


しかし、最後のキャンドルライトは「こっち側」から見た方が間違いなくきれいで、あのキラキラ感は寒い中リハーサルから吹きっさらしで本番中もガタガタ震えながら演奏していた我々の特権だったと思う。
負け惜しみでなく。
ホントだってば。


それで、何が言いたかったかというと、点火祭の記憶の 80% ほどは「寒い」なのである。
個人的には、高等部時代は点火祭の日を、制服の上に着るオーバーコート解禁日としていたほどだ。
逆に言えば、寒くてもその日まではコートなしで耐えていたわけだが、そんなこだわりをしていた理由はよく覚えていない。


しかし、それほど「寒い」という印象の強い点火祭なのに、今日はまったく寒くなかったことに驚いたのだ。
折しも、昨日がっつり日焼けしたばかりという個人的事情もあるが、この季節感のなさには戸惑った。
実は、点火祭のドキドキイベントっぷりには寒さも一役買っているわけだが、それがおとなしくてはラブラブカップルの盛り上がりも欠けてしまうではないかという余計な心配はどうでもよくて、暖冬を実感して驚いたというのと、実はもう 11月の終わりだという現実を完全に忘れていた日付感覚の混乱にしばし衝撃を受けた 2010年11月末。

*1:幼稚園から大学院まで学校全体のイベントなので、聖歌隊はほとんどの学部から来ていたと思う。吹奏楽部は、中等部、高等部、大学だけだったような記憶が。