蒲田屋にはよくあること

いきなり聞き覚えのないアラームが鳴り響いて目が覚めた。


音の出どころは明らかに自分の部屋の中だ。
だが、こんなアラーム音を出す機械に心当たりはない。
そもそもアラームなど設定した記憶がない。


おかしい、何だ、と思いつつ、発生源を探し当てると、公共のコートでテニスをするときに使っているスポーツウォッチからだった。


先日、いつの間にか電池が切れていることに気付き、前日の夕方、電池交換をした時計だ。
そうか、これのアラーム設定が初期化されたせいで、普段使ったことのないアラームがオンになっていたんだな、と納得した。
普段使わない機能だけに、設定が変わっていることにも考えが及ばなかった。


原因がわかったので、不要なアラーム設定はオフにしておこうと思って設定モードに入ったら、アラームの時刻がお昼の 12:06 に設定されていた。


なんだその中途半端な設定時刻は。
それがアメリカンな時計のお約束なのか。


まあ、その時刻にアラームで起こされるってのもどうかと思うけど。