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文章を書くとき、日本人は昔から原稿用紙を使ってきた。
だから、それを前提にした習慣がある。


以前、Word と一太郎の比較をするときに、タイプライター文化と原稿用紙文化の違いという観点で語られた記事を見たことがある。
その観点に大いに納得し、それ以来、折に触れて意識してきた。
とはいえ、最近の一太郎は使っていないので、それほど詳しく理解しているわけでもないが。


ところで、日本語の文章に独特のものといえば振り仮名がある。
いわゆるルビというやつである。
一時は、なぜか常用漢字に拘泥するあまり奇妙な交ぜ書きが氾濫してルビが馴染みのないものになった。
最近は多少見直しがあったようで、それなりに増えてきたように感じる。


ルビを避ける理由は、読者(視聴者)の最大公約数に合わせることの他にも、設定するのが面倒だという理由もあると思う。
特に、コンピューターが普及した今では、外国製のソフトで活字を組むことになる。
必然的に例外処理となるため、できればやりたくないという発想になるのも自然なことだ。


いや、だからまあ、何が言いたいのかっていうと、ワープロとか組版ソフトとかちゃんとしたものじゃなくて、テキストエディタぐらいの気楽に文字入力できるレベルのソフトで、簡単かつ自然な操作で、しっかりしたルビ機能を実現しているものがあったら、意外と需要はあるんじゃないかなぁ、とか思うんだ。


たぶん、結構な値段のシェアウェアでも払う人は払うと思うよ。
ノベルゲームシステムに応用することもできそうだし。
誰か作ってー。