想い出になった物語

以前、今年はもう新規ゲームはなしかな、っぽいことを書きましたが。
そういえば、「ワイルドアームズ ザ フィフスヴァンガード(リンク先、音が鳴ります)」が 12月14日に発売でした。
すっかり忘れてました (^^;


正直、「WA:F」以降は、蒲田屋的にイマイチなので、今回も不安要素ばっかりなんですが。
ちなみに、「WA:F」はギリギリ許せるかな、ってところ。
WA4」はかなりダメですね*1
やっぱり「WA3」までが正統派RPG で良かったのになぁ……という発言がロートル*2の証なんだろうことは自覚してるけど。


今回の「WA5」は、今までの主要スタッフがそっくり表から消えるという大胆な試みで、シリーズファンからは賛否両論。
蒲田屋を含む保守的なファン層からは、やっぱり否定的な意見が多い感じ。
特にオープニング曲が伝統の「なるけみちこ × 麻生かほ里」じゃなくなっちゃったのが早い時期に明らかになって、なるけ節のファンはがっかり。


その後、Wikipedia で調べてみたら、今回、なるけみちこは全面的に不参加だとか*3
ああ、やっぱりね……。


WA5 公式サイトのトップで、いかにも「なるけ節全開」みたいなテーマ曲が流れて、確かに WA のイメージっぽいとは思ってたけど、実は初めて聞いたときから、これは本当に なるけみちこの曲だろうか、と疑問に思ってました。


理由は、なるけ節全開すぎるから。
いかにも、今までの彼女の曲から特徴的なメロディーやコード進行やリズムのクセを拾ってきてつなぎ合わせてみました、という感じに聞こえたのが第一印象。
確かにノリはいいし、盛り上がる曲だけど、ぶっちゃけて言えば節操がない。
いろんな曲のサビだけくっつけたみたいなやり過ぎ感がありますね。
あと、本物はあんなに無節操にオケヒット使わないです。多分。(これはちょっと自信ないけど)


ずっとそう思ってたけど、違ったらやだなぁ、と思ってたので指摘しませんでしたが、今になって、どこかで書いておけば良かったと後悔しきり。
蒲田屋のセンスは意外と鋭いかも! < 言い過ぎ


と、音楽も気になりますが、やっぱり RPG なのでその他の要素もチェックしなくてはいけません。


公式サイトに、新しいプロモーション映像が公開されている、と聞きつけたので、早速見てみました。
ていうか、これを見たのが今日の記事のきっかけなんですけど。


今回のオープニング曲は、今までとは違って、アップテンポでビートの利いた曲です。
このスピード感に合うオープニングムービー(伝統的にはアニメ)が作れるのか? と危惧するファンもいる中、この映像の後半ではそれをうまくまとめていると評価する声も出てきました*4
オープニング曲自体の評価は、とりあえずおいといて*5


いや、また音楽の話になってるし (^^;
そうじゃなくて、その他の方向から。


プロモ映像見る限り、グラフィックスや演出はいいんじゃないでしょうか。
なんか投げやりっぽく聞こえますが、そんなことはないです (^^;
音楽については語っておきながらアレですが、音楽や映像は RPG の本質ではありませんから。
もちろん、重要な要素ではありますが。
蒲田屋は WA3 ぐらいのグラフィックスで十分満足な人です。


プロモ映像だから仕方ありませんが、音楽と映像と演出だけに惑わされてしまっては、ゲームの本質が見えなくなるおそれがあります。


では、本質は、というと、大雑把に言えば「ストーリー」、「システム」、「戦闘」ぐらいでしょうか。
ストーリーは当然評価できないので今は何とも。
不安なのは、システムと戦闘です。


フィールド移動がアクションなのと、戦闘が HEXバトルなのは、個人的にイマイチだったと思っている WA4 を継承しています。
この時点で、もう不安要素ばっかり (^^;


どちらもダレないようにする目的なのはわかるんだけど、蒲田屋は RPG は寝っ転がって超まったりやりたい人*6なので、反射神経や集中力を要求されたり、ザコ戦でもいちいち考えて行動しないといけない戦闘システムは、正直面倒です。
いいじゃん、「ザコ戦は○ボタン押しまくりでいつの間にか終了」で (^^; < 典型的なロートル
WA3 の戦闘システムは、いろんな要素が入ってる割に複雑でなく、それでいて戦略的で面白いと今でも思ってるんですけどねー。


ここでまたちょっとプロモ映像に戻ると。
戦闘中の合体技(コンビネーションアーツ)と思しきシーンが映ってました。
こういうの、ちょっと違うと思うんですよね。
WA4 でもありましたけど。
そもそも(ワイルドアームズに限らず)RPG のゲームシステム的に、合体技みたいな発想がちょっといただけない、というのもあるんですが、こういうところの演出で気を惹こうというか、アピールポイントにしようという魂胆が好きじゃないんです。


個人的にはポリゴンモデルの 3DCG がリアルタイム処理でグリグリ動いてるムービーは大好きなんですが、だからといって、やたらにあればいいってもんでもないし、そういう人を狙ったような演出はあざといと思うわけです。
まぁ、最近の流行なんでしょうけど。


あと、プロモ映像中に、敵の女性キャラの胸揺れがあって、これも違うだろ、と心の中でため息ついてたら、某所で同じ事を言っている人が何人もいて、少し安心しつつも、やっぱりどこか残念でした。
これも流行なんでしょうけど。


流行、というかイマドキな感じを出してきてると感じたのは WA4(ホントは WA:F から怪しいとは思ってた)からです。
ユウリィのフィギュアなんて作ると聞いてから、あぁ、もうそっち系狙いなのか〜、と思っちゃいました。
ちなみに、そのフィギュアはまだできてないんですが、展示会での予告ではこんな感じだったそうです。
ポーズといい、もう 1人の女性キャラ、ラクウェルのはないところといい、ああそうですか、という感じ。


そういう観点で見ると、WA5レベッカなんてもう狙いすぎ*7
絶対これもフィギュア出すんだろうなぁ*8
と思うと、アヴリルもキャロルも狙ってるように見えてきちゃう*9
いや、アヴリルは年齢オーバーかw


メディア・ビジョンは最近になって、突然ワイルドアームズシリーズのグッズ展開に力を入れ始めたから、ゲームだけじゃなくて関連商品まで展開していけるプランで拡大していこうと思うのはわかるけど、露骨に狙いすぎじゃないかと。
てか、それで今までのシリーズのイメージを壊すより、別タイトルでも良かったんじゃないのかなぁ。
まぁ、方向性変わって嫌だなぁと思いつつも、シリーズというだけで蒲田屋のようなファンが惰性で買ってしまうことを期待しているのだろうけど。


買うかどうかはまだ未定だけど、やっぱりシリーズのファンだし、やらずに批判するのもよろしくないし、きっとそのうちやるんだろうなぁ。
あまり乗り気じゃないけど (^^;
経済的に余裕ないしなぁ……。

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補足:
女性キャラにばかり触れてるので、そういうノリのシリーズだとか、蒲田屋がそういう趣味だとか思われると困るので言っておきますが、元々ワイルドアームズシリーズは、おいしいところでおっさんが活躍するお話です。
制作者は「おっさん萌え(あと怪獣萌え)」を公言しています。

*1:コンプリートガイド読んでるので、ああなっちゃった事情も知ってはいるけど。でもそれはストーリー面のみ。システム面の不満については対抗できない。結果的に、「ストーリー」、「システム」、「戦闘」全てが肌に合わなかったので、良い評価はできない。

*2:という言葉を使う時点で、すでに感性が古い。

*3:その後、Wikipedia の該当箇所は修正されており、「なるけみちこ不参加」の記述は 12月4日現在、存在しない。まだ不参加である確証がないためと思われる。しかし、蒲田屋としては、少なくとも公式サイトで流れるテーマ曲は、なるけみちこ作曲ではないと思う。また、過去シリーズから主要スタッフが全面的に刷新されていることと、全部で CD6枚にもなるサントラに、なるけみちこの名前がない点から、不参加の可能性は極めて高いと考える。

*4:まぁ、あれがそのままオープニングになるわけではないだろうけど。でも、確かにスピード感に溢れてるし、見応えはあると思う。

*5:個人的には、「水樹奈々は嫌いじゃないし、曲も悪くはないけど、WA のイメージとはちと違うような気がする」という、保守穏健派に一番多い意見。

*6:ちなみに、本当に寝っ転がると腕や首が痛くなるので、あまりまったりできない。本気でまったりやるときは、壁に寄り掛かって足を投げ出して脱力プレイ。

*7:いや、まぁ、確かにかわいいとは思いますよ。いろいろベタだし。

*8:ごめん、もうアナウンスされてた (^^; それに、よく考えたら、WA3 もフィギュア同梱版ってあったよね、確か。その頃はまだ WAファンじゃなかったのでよく覚えてないけど……。

*9:それを言ったら、リルカ(WA2)やジェーンマリエル(WA:F)なんかも狙ってることになるけど。でも、WA:F のジェーンとマリエルは狙ってたと思う。流行を取り入れて、そっち系にもアピールしていくために WA:F ではテスト的にサブキャラに萌えキャラ出して、次の WA4 で主人公パーティーに入れた、と考えるのは疑いすぎ? でも、WA3 までの中心スタッフは、みんな「(一般的な)萌え」が苦手だったというのはファンなら誰でも知ってる話。と、これだけ書いておいて申し訳ないが、蒲田屋自身もイマイチ「萌え」はよく理解してない (^^;;