マイノリティ・リポート

発売してから結構経っているので、いまさら感は否めないが、予告通り「かまいたちの夜×3 三日月島事件の真相(以下「かま3」)」の感想を。
例によって、結論から。


個人的な感想であるから、蒲田屋が感じたままを書けばいいのだが、あまりにも主観的な意見だけでは参考にならないだろうから、ある程度、ネット上で目にした感想も考慮に入れて評価してみる。


まず、ストーリーについて。
蒲田屋は文句なく面白いと思った。
詳しくは後述するが、単体の作品ではなく、前作、前々作を踏まえた上での完結編であり、シリーズを締めくくるにふさわしい。
もちろん、単体として見ても、緻密なストーリーと想像を超える展開は感動的。
確かに、一部において賛否が分かれる部分があるが、個人的には、この作品でシリーズ完結なのだから、これでいいと思う。


次にシステムについて。
今作は、複数主人公によるザッピングシステムが採用されており、これについても賛否が分かれるところであるが、蒲田屋は充分に活かされていて、物語の楽しみ方、もっと言えば、臨場感であるとか登場人物への感情移入、そしてもちろん謎の解明のためにも役立っていると思う。
否定的意見としては、複数主人公とはいえ、狭い場所にいて同じ場面に遭遇することが非常に多いため、同じ文章を何度も読まされる、というものである。
が、実は蒲田屋はそういう意見を見るまでは、そんなことは思いもしなかったので、やや意外だった。
これについても詳しくは後述する。


最後にボリュームについて。
これについては、蒲田屋も少ないと思う。
プレイ中や、EDを集めているとき、また、色付きの栞を出したりしているときには感じなかったが、全ての EDを集め終わり、金の栞にした今になって振り返ると、もうやることがないのか、という寂しさがある。
そういう点ではある程度減点対象と言える。


それら諸々を含めて、蒲田屋の独断と偏見で「かま3」に点数をつけるとすれば、100点満点中 82点といったところか*1


まず結論を、ということなので、詳しい説明なしで書いてしまうが、この点数は以前の記事にも書いたような、文章をじっくり読んであれこれ考えながら、また、登場人物に感情移入しながら楽しむようなスタイルの人にとってのものと考えていただきたい。
流し読み派の人にとっては、おそらく、60点かそれ以下ぐらいの評価になると思われる*2


蒲田屋の感想を読む際は、ご自分のスタイルを考えた上で参考にしていただきたい。
蒲田屋は決して損をしたとは思っていないし、手元に置いておきたいソフトだと思っているが、上述の通り、ボリュームは少ないので、じっくり派でも、不安がある方は中古で安く買った方がいいかもしれない。
流し読み派の方は、多分、誰かに借りるぐらいじゃないと許せないかもしれない。

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前回の記事のときから、またしばらく時間が経っているので、その後のネット上の感想などを改めて読んでみたところ、発売当初ほど酷評ばかり、というわけでもないような印象を受けた。
もちろん、数えるまでもなく不評の方が多いのだが、数少ない好評の内容は、どれも蒲田屋の意見とほぼ同じであるので、今作が楽しめる人とそうでない人の間には、何らかの適性のようなものがあるのかもしれない。
そういう意味では、人を選ぶゲームと言えるだろうか。


ただ、総合評価として低い評価をしている人でも、「本編(メインストーリー)の内容は概ね良かった」という意見は多く、そこにだけ着目すれば、おそらく好評の方が上回るだろう。


もちろん、本編のストーリーもどうしようもない、と評する意見もある。
上述の結論で分類したように、今作の評価ポイントは、このストーリーと、システム、それとボリュームが大きなウェイトを占めている。
以下、それぞれについて感想を述べてみたい。

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まずは、やはりストーリーについてである。
サウンドノベルで推理モノであるから、本編のストーリーが一番重要なのは間違いない(ネット上には、そう考えていないように見受けられる感想もあるのだが)。
結論で書いたように、蒲田屋は非常に面白いと思った。
どう見ても「かま2」が続編を意識していたようには見えないので、今作は明らかに「後付け」の続編であるにもかかわらず、前2作を見事に包括し、矛盾なくまとめているのである。
しかも、「かま2」の不評の理由の一部である、理論的に不自然な点のフォローまでしてしまっており、全てではないものの、結果的に「かま2」(ひいては「かまいたちの夜」シリーズ全編)を補完している。
見事と言う他ない。


これらの点については、「かま1」「かま2」とリアルタイムにやってきたからこそ感じられる感動なのかもしれない。
特に、「かま2」の穴の多さに失望したファンにとって、4年後にこんな形でフォローされるとは、完全に想像の上を行くシナリオだったに違いない。
これが、今作で初めて「かまいたちの夜」シリーズに触れるプレイヤーだと、あまりそうは感じないだろう。
「かま3」に付属の前作、前々作の本編をやって、そのまま「かま3」をやると、逆に、あまりにもうまく続いているので、単なる続き物のような感覚であっさり片付けられてしまう可能性がある。
そこはもったいないと思う部分だが、それほどまでに自然で矛盾のないストーリーだということだ。


とはいえ、シリーズのつながりが予定調和だろうが後付けだろうが、そんな裏事情はどうでもいい、という意見も当然である。
そこで、本編のストーリー単体で見ると、これまた感動の嵐なのである。


蒲田屋は、物語の序盤でさりげなーく出ていた伏線が、忘れた頃に重要な場面で突然解決されたときの、「そういうことか!」という感動が非常に好きなのだが、「かま3」の終盤はこれの連続で、もうたまらないのである。
つまり、序盤から伏線だらけということで、出てくる文章が全部伏線……はさすがに言い過ぎだが、それぐらいの気持ちで一字一句心に刻むように読み進めるのが、クライマックスでの感動を倍増させることになるので、そういう意味でも じっくりプレイがお勧めである。
正直なところ、ストーリーがあまり面白くないと評価する流し読み派の人は、気付いてない伏線がかなりたくさんあるんじゃないかと思っている。


話は逸れるが、「かま3」は じっくりプレイがお勧めであることは何度も言っている。
そのためには、できるだけ空いた時間に長時間プレイで進める方が良いと思う。
なかなか時間の工面が難しいとは思うが、アクションゲームやロールプレイングゲームのように 1日 1時間だけやっておしまい、という感じの短時間プレイの繰り返しになると、物語への没入感が浅く、なかなか じっくりと味わえないと思うのだ。
やはり本質は推理小説であるから、ゆっくりじっくりとその世界に浸ってもらいたい。それが物語を深く楽しむことにもつながるだろう。


話を元に戻そう。
「かま3」のエンディング(以下「ED」)についてまだ触れていなかった。
ネタバレは極力避けたいので数は明らかにしないが、ED数はそれなりにある。
ただし、複数主人公制であるため、同じバッドエンドになる展開で、複数の ED が存在することになる。
例えば、全員が三日月館に揃ったところで島が爆発して全員死亡する展開だった場合(実際にはそんな展開はない)、どの主人公で進めても、同じ時間に爆死ED を迎えるわけで、主人公の数だけ ED が存在する。
そのため、「未来のバリエーション」という意味では、ED数とイコールではない。
この点が不評の理由の一つでもあるが、それはシステムの部分で触れたい。


ところで、「かま2」の ED について、強引(不条理)ED が多いという不満を述べたが、その点についても「かま3」は非常に良くできている。
お笑いED も少数あるが、非常識に荒唐無稽なことが起きるような強烈なギャグED はなく、もちろん お笑いなので誇張はあるが、論理矛盾は起こさず、許容範囲である。
しかも、モノによっては、お笑いED でしか明かされない本編の事情もある*3


それ以外の ED については、ほぼ全てが「正当展開ED」である。
ということは、どんな ED であっても、真実を解明するためのヒントであり伏線であるということだ。
また、「かま1」同様に、初プレイではほぼ間違いなく最悪の ED を迎えることになる。
さらに、これまた「かま1」と同じように、事件を解決するチャンスが複数あり、解決時期によって被害者の数が変わる。
この、「かま1」で成功したゲーム性を再び備えたことは、大きな評価ポイントだ。
もちろん、それを最大限活かす緻密なシナリオがあってこそである。


蛇足であるが、「完」ED へ向かうためのフラグは少し難しい。
複数の主人公の選択に影響されるので、ただ順番に全部の選択肢を試すだけではなかなか分岐しない。
ここがわからなくて攻略サイト等を見たくなることがあるかもしれないが、見るにしても、その分岐へのフラグだけを見て欲しい。
言うまでもないが、この手のゲームでネタバレは最大の敵である。


以上のように、蒲田屋としては、ストーリーに関しては非常に満足している。
序盤から興味をそそられる目の離せない文章であるし、中盤以降、伏線が解決し出してからは「そうだったのか!」どころか、「すげえ! すげえよこのゲーム!」と思わず呟いてしまうほど感動しながら読み進めたものである。


ところで、前述のように、純粋なミステリファンにとっては勘弁ならないと評される部分が一部ある。
その意見は否定のしようがない事実であるが、蒲田屋は、これはこれでアリだと思う。
本筋のトリックには一切絡まないし、全ての動機とされてるわけでもないので、ミステリ部分とは切り離して考えれば良いのではなかろうか。
なにより、「かま3」がシリーズ完結編であり、全てをまとめるためには必要なものであると個人的には考える。


最後に、サウンドノベルのお約束なので、ネタバレとまではいかないと思うので書くが、「かま3」も「完」ED の後に、ピンクの栞、紺の栞、金の栞と順番に追加されていく。
紺の栞で追加されたシナリオをクリア、するのみならず、そのシナリオの意味を完全に理解するまでは、「かま3」の感想を口にしてはいけない。

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次に、システムについてである。
今作で最も特徴的なシステムは、やはり複数主人公によるザッピングシステムであろう。
簡単に言えば、それぞれの視点から物語を体験するシステムである。
もちろん、各主人公の行動によっては、他の主人公に影響を及ぼすことがある。
同じサウンドノベルで、先にザッピングシステムを取り入れた「街 〜運命の交差点〜(以下「街」)」と比較されるが、「街」では広域にわたって各主人公が(別々の目的を持って)行動しているため、直接出会う機会はそれほど多くない*4
また、ある主人公で話を進めておかないと、別の主人公の話がそれ以上進まないという場面も多々あるが、「かま3」にはそういったことはない。


以前の記事で、「街」のザッピングシステムの方が「かま3」より使いやすい、という意見が理解できない、と書いたが、その後、その意味がわかった。
「街」の場合は、文章中に選択肢が出るタイミングがチャート上に明記されていて、すぐに選択シーンに飛べた。
しかし「かま3」はそうでなく、チャートが時間(5分間隔)で区切られているため、再開したシーンから選択シーンまで文章が何ページもあったりすることがある。
おそらく、この部分の便利さについて、「街」の方が使いやすかったと言っているのだと思う。


しかしこれは、「かま3」が推理モノであるがゆえ、各主人公が同じシチュエーションにいるがためである。
「街」の場合は、同じ場所に複数の主人公が集まることはそれほど長時間でないため、このシステムで良かった。
それに対し、「かま3」では各主人公が常に同じ建物内にいるため、どの時間帯に誰がどこの部屋にいるのかを整理しておく必要が、推理という面からも要請されるので、この形になっていると思われる。
単に選択肢を総当りして ED を埋めていくような作業的なゲームの進め方ならば、「街」の方が確かに便利だ。
だが、プレイ中にストーリーの整合性を把握したり、疑惑の場所や時間帯を見つける推理をしたりといった読み込みプレイをするにはこの方が良い。


実際、蒲田屋も、タイムチャート画面で複雑な人物の動きなどについて熟考し、納得するということが多々あった。
各主人公の行動によって様々な展開があり得るにもかかわらず、どの展開でも矛盾が起きないように作られているという組み立ての緻密さを味わうには、この 5分刻みの行動一覧型のチャートは必要不可欠である。
つまり、この部分の感じ方も、プレイスタイルによると言える。
選択シーンへすぐ飛べないのは、既読ページ先送り機能、巻き戻し機能で充分フォロー可能であり、以前の記事で書いたように、蒲田屋は指摘されてもなお、「かま3」のタイムチャートが使いにくいとは感じなかった。


そしてもう一つ、今回のザッピングシステムで不満点としてよく挙げられているのが、何度も同じ文章を読まされる、という点である。
上述のように、各主人公が同じ建物内という狭い空間におり、同じ場面に居合わせることが非常に多いため、違う主人公でプレイしていても、同じ場面では同じ文章が表示されるのがうざったい、というのだ。


実はこれも、蒲田屋は言われるまでそうは思わなかった。
……などと毎回書いていると、蒲田屋の感覚はどうも一般人とは違うんじゃないかと思われそうで不安だが、こう見えても小学生の頃からのゲーマーであるから、ゲームに関しては、そんなに鈍感ではないと思っている*5
これもまた、度々同じことを言って申し訳ないが、やはりプレイスタイルによるものだと思う。
何しろ、蒲田屋はこう思っていた。


同じシーンで同じ物を見たり、同じ発言を聞いても、主人公によって着目点が違ったり、異なる感想を抱いたりする辺りが面白いな、と。
確かに、地の文や、他のキャラクターの発言内容などは当然どの主人公でも同じ文章なのだが、その後のほんの 1行か 2行の主観的な文章で、微妙に立場や心境・目的が異なるそれぞれの主人公の心の機微に触れることができ感情移入ができるのである。


さらに、ストーリーの部分で少し触れたが、主人公が複数いることで同じ結末の ED が複数存在することに不満を唱える人もいる。
それはまぁ、正直なところ、わからないでもない。
「未来のバリエーション」という観点から言えば、視点が違っても、同じ結末の ED がたくさんあるのは、ED の水増しに見えるのはもっともだ。
蒲田屋は、それに関しての不満はないが、特に擁護するつもりもない。
ただ、複数主人公制の上、それぞれ主観で語られるシステム上、そうなるのは必然だとは思う*6
ED 集めが面倒なだけ、と言う人もいるが、確かに作業量は増えるが、誰か一人でバッドエンドのフラグを立てれば、他の主人公の ED は全部見られるので「ED探し」の手間はない。
ついでに言うと、作り手も気にしたのか、同じ結末でも主人公によってある程度違った文章になるため、そこまでまるっきり同じ ED というわけでもない。


ともあれ、ED数についてはともかく、このザッピングシステム自体は物語の緻密な作りにうまくマッチしていて、プレイスタイルにもよるが、プレイヤーの物語への没入感を手助けするものとして良くできていると蒲田屋は思う。

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最後にボリュームについてである。
実は「かま3」の評価が低い人の多くが、この点を指摘している。
「かま2」の追加ディスク、とまで言う人もいる。


確かにボリュームは少ない。
冒頭に書いたように、蒲田屋も実感している。
しかし、蒲田屋は、その分密度が濃かったと思う。
ネット上の感想では、そうは思わなかった人が多いようであるが。


あるレビューには、金の栞を出すまで 8時間しかかからなかった、とあった。
あるレビューには、本編のストーリーがあっさりしてる、とあった。
「かま3」は、早解きして楽しむようなゲームではないと思うし、あんなに緻密で複雑なストーリーがあっさりしてるとは到底思えないのだが、世間ではこれに近い感想がそれなりの数ある。
ちなみに、蒲田屋は、全EDコンプ(金の栞) + ストーリーの全容把握までに約27時間もかかっている*7


ここで興味深いのが、ボリュームの少なさと本編シナリオの淡白さを同時に指摘している人(かなりの酷評であることが多い)は、多くの場合、「かま2」の方が面白かった、と言っているのである。
あの、コアなファンからは不評であると一般に言われている「かま2」を面白いと言うのである。


推測でしかないが、その理由は、サブシナリオの多さではないだろうか。
本編シナリオに関して言えば、「かま3」が淡白なら「かま2」だって同じくらい淡白だ。
しかし、本編をあっさり終えちゃっても、サブシナリオがたくさんあるので、また違ったストーリーを気軽に楽しめる。
そう、ライトノベルを次々に読み流すような感覚なのではないだろうか。
そのようなスタイルのプレイヤーには、バリエーション豊かな「かま2」は面白かったかもしれない。


以前の記事の注釈で、「読み込み派と流し読み派の中間層がある」ということを書いた。
上記の「かま2」が面白かった、という人は流し読み派であろう。
しかし、多くの人は中間派と思われ、中間派の読み込み方でも「かま2」はアラが目立ったために、一般的には不評とされた。
そして今回の「かま3」においては、中間派の読み込み具合では、その緻密で深いストーリーの全容が把握し切れず、イマイチという感想になった結果、世間的にはあまり良い評価がされていないのではないか、と考えている。
唯一、最も少数派と思われる読み込み派のプレイヤーのみが、「かま3」を絶賛しているような気がするのだ。
それは、絶賛している人の感想が、蒲田屋も含め、ほぼみんな同様の内容であることからも推測される。


まぁ、ずいぶん乱暴な推測であるが、蒲田屋が自らプレイした感想と、ネット上で集めた世間の感想、それと「かま1」「かま2」の客観的評価などを参考に考察した結果である。
これを基に考えると、蒲田屋本人の感想はやはり少数意見であり、多くの人は世間の評価と同じような感想を持つのだろうから、冒頭の結論にも書いたように、この感想はその前提を念頭に置いて読んでいただきたい。
ただ、少ないながらも、非常に高く評価する人もいることも忘れないで欲しい。

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自分の感想と世間とのギャップを考えた結果、書くには書いたけど少数派の意見だからね、という参考になるんだかならないんだかわからない結論になってしまった。
それでも蒲田屋はやはりこのゲームは面白かったと思うし、もしかしたら、今後、時間が経つにつれ世間でも面白さが認められてくるんじゃないかという淡い期待があったりもする。
この感想を読んで、未プレイの方が興味を持ってくれたら幸いである。
是非とも、自分の手で一度やってみていただきたい。
また、既プレイの方の感想(蒲田屋の感想に対する感想)も興味がある。
もし宜しければ、簡単にでもコメントいただければ欣快の至りである。
(ただし、ネタバレにはご注意ください……)

*1:感情的にはもっと高得点でもいいのだが、冷静に、というか、世間の評判も加味して少し厳しめにつけた。

*2:ちなみに、蒲田屋のゲームに対する採点基準では、合格点は 70点以上である。

*3:その事情の意味をどう取るかは人それぞれであるが、蒲田屋の感覚では結構重要。

*4:実際は結構あるのだが、ストーリーのスパンが 5日間もあるので、感覚的にはあまり多くないように感じる。また、「かま3」は同じ場所、同じシチュエーション、(ほぼ)同じ目的で各主人公が行動しているので、そういう面でも「街」のザッピングシステムとはやや趣が異なる。

*5:いや、一般人はライトユーザーだから、年季の入ったゲーマーとは感覚違うんじゃないの、と言われると困ってしまうのだが。

*6:同じ結末の ED は、1つにまとめるべき、という意見もあるが、そうすると、今まで主観で語られていた文章が、ある時点で突然神の視点になることになり、物語の一貫性を欠く。

*7:「かま1」コンプまで約5時間。「かま2」コンプまで約7時間45分。合計すると、総プレイ時間 40時間弱となり、ヘタな RPG 1本クリア分ぐらいは楽しめた計算になる。まぁ、じっくりプレイと言っても、ここまでじっくり読む人もあまりいないのかもしれないが……。さらに言うと、全ての伏線を味わうために、もう一度最初からプレイしてみてもいいとも思っている。