比喩でなく文字通りガス欠

バイクで帰宅中、ガス欠でエンジンがストップ。
そろそろ給油しなきゃなぁ、と思ってたので、特に意外なことでもなく、慌てず騒がず給油レバーをリザーブにして、エンジン再始動。


...かかりません。
あれ? おかしいな。
もう一度チャレンジ。


...かかりません。
むむ? なんで?
仕方ないので、ハザード出して歩道に乗せて停車。


バイクを降りて、じっくり眺めてみると、なぜか給油レバーが RESV ではなく ON になっています。


えーと。
それはつまり、今までリザーブになってたってことかな。
それじゃあ、リザーブタンクも空っぽって事かな。
なーんだ、エンジンかからないはずだよねー


って、どーすりゃいいんじゃー!!


ちなみに場所は、権田原の坂の下、赤坂御所というか迎賓館というか、そのあたり。
地図でいうとここらへん map:x139.7270y35.6806 進行方向は南。
以前、ビートたけしがバイクでぶっコケたとこですな。


地図を拡大するとわかる通り、思いっきり交番の真正面です。
歩道であれこれやってたら、立番してた警官から「大丈夫ですかー」とか「助け呼べますかー」とか、通りの向こうから声をかけられて、とりあえず「多分大丈夫ですー」と言ってはみたものの、何をやっても完全にガス欠なのを証明するだけで、事態が好転する気配はまるでなく。


もはやお手上げなので、通りを渡って交番の警官に事情を話して、「どうしましょうかねぇ」と心持ち「助けてください」というニュアンスを込めて相談してみましたが、「力になれなくてごめんねぇ」とアッサリ却下。
一応、電話で誰かに一番近いガソリンスタンドの場所を聞いてくれたけど、予想通り青山通りまで出なきゃダメなことを確認するにとどまって、がっかり。


さらに、「さすがに御所の真ん前はまずいから、こっちの公園の方に停めてね」と、移動の要求までされてしまいました。
まぁ、確かにあそこはまずそうなのはわかるんだけど。
というわけで、公園の入り口の電話ボックスの手前に停めて、またしばらく無駄な抵抗を。

なぜ給油レバーがリザーブになっていたのかは定かではありませんが、おそらく、8月にバイク屋にメンテナンスに出した時にメンテの過程でリザーブにして、それっきりだったのではないかと。
前回の給油時に、そういえばレバーどっちになってるんだろ、と気になったのに、確認をすっかり忘れてたのが悔やまれます。
蒲田屋のばかー。


と、考えていても仕方ないので、覚悟を決めて、青山通りまで大汗かきながらガシガシと歩いて、スタンド到着。疲れた。
地図見てもわかる通り、結構距離あります。


スタンドで事情を話すと、こんな物を貸してくれました。

スタンドの人は「けいゆかん」と言っていたような気がするので、きっと「携油缶」というんでしょう。軽油入れるわけじゃないし。
で、これのレンタル料 \1,050 と、保証金 \5,000、ガソリン 1リットル分のお金を払って、また御所前まで徒歩で。


この携油缶、実は 5リットルまで入るサイズで、結構デカいんです。
蒲田屋のデイパック(やや小さめ)と比べると、これぐらい。

バイクの方はガソリン入ってエンジンかかったんでいいんですが、今度はこれをどうやって運べばいいのか悩むことに。
デイパックが空ならなんとか入らないこともなさそうな大きさですが、もちろんデイパックは空じゃないので、明らかに入りません。


やむなく最後の手段。
デイパックの肩ベルトを思いっきりゆるめて、背中とデイパックの間に挟むという荒業。
走行中にズリ落ちると危ないので、普段はしないデイパックの腰ベルトもしっかり締めて。
ちょっと見にくいけど、こんな感じで。

我ながら、こんな姿で走ってるのはカッコ悪かっただろうなぁ。
ともかく、一旦自宅へ戻り、大きなデイパックに空の缶を入れて、近所のスタンドで満タンにしてから、改めて青山通りのスタンドへ缶を返しに。


缶を返却して、無事に保証金の \5,000 も返してもらって、やっとミッションコンプリート。
帰宅後、改めて燃費を計算。
満タンにしたときの走行距離が 196.3km。
満タンにしたときの給油量が 14.33l。
燃費は 196.3 ÷ (14.33 + 1.02) ≒ 12.79km/l


まぁ、こんなもんですね。
ちなみに、改めてバイクの取扱説明書を読んだところ、このバイク(ZEAL)のタンク容量は約15リットル(リザーブ含む)とのこと。
うおお、まさに空っぽじゃん!


と、そんなこんなで、初の完全ガス欠体験は無事に幕を閉じたのでした。
まぁ、これも経験ですね、と強がってみたり。
もうするもんかー!


あ、もちろん、帰宅してすぐ給油レバーは ON にしましたよ!