その日暮らしの飽く頃に

Windowsの同人ゲームとして、その筋ではかなり有名だったらしい「ひぐらしのなく頃に」。
ちょっと前、これが 12月に PS2に移植されて発売、という情報を得て、なんとなく興味を持って調べてみたところ、非常に興味深いゲームということが明らかになり、途端にやりたくてしょうがなくなってしまいました。


実はそれまでも、タイトルぐらいは小耳に挟んだことがあったんですが、同人ゲームということで、どうせお約束のギャルゲー、いや、正直に言えば 18禁のいわゆるエロゲだろうなんて勝手に思ってたんですね。申し訳ないことに。
で、まぁ、そう思ってたゲームが PS2に移植って、おいおい大丈夫かよ、というところから興味を持ったわけです。
たまたま同時期にラグナロクオンラインでの友達が、このゲームに興味を持ったという話をブログで書いてたのもありまして。


そんなわけで調べてみたところ、18禁要素などは一切なく、非常に完成度の高い(難しい)本格推理ゲームだということがわかりました。
なんでも、シナリオ発表時の応募推理の正解率は 1%未満だとか。
先月、「かまいたちの夜×3 三日月島事件の真相」で推理物の面白さを味わっていた蒲田屋は、この謎に挑戦するべくチャレンジすることにしました。


余談ですが、そのシリアスな内容に反するように、登場人物の絵柄がいかにもギャルゲーのような萌え系……とはちょっと違うんだろうけど、なんというか、可愛い可愛い系の絵なので、スクリーンショットだけ見ると、とても本格推理物には見えない点でかなり損をしてると思います。
ふと、Nintendo DSの「探偵・癸生川凌介事件譚 仮面幻影殺人事件」を思い出したりなんかして。
これも結構シリアスな話なのに、キャラのかわいさで誤解されがちなのがもったいないです。
同じ DS の「プロジェクトハッカー 覚醒」は逆に、(ステレオタイプだが)それなりにシリアスな話になりそうな絵柄のくせに、実は救いようのないチープな内容という反則ゲームなので、まぁ、世の中見た目で判断しちゃいけませんね、やっぱ、ということでしょうか。
ちなみに、前述の「探偵・癸生川凌介事件譚 仮面幻影殺人事件」は面白いです。こっちは推理物が好きな人にはお勧めです。


余談はさておき。
ひぐらしのなく頃に」は、一応、ビジュアルノベルサウンドノベルチュンソフト登録商標)とかノベルゲームというジャンルになりますが、実はゲーム中に選択肢が一切ありません。
つまり、言ってしまえばただの小説です。
しかしそれは、プレイヤーに全ての情報を平等に与えた上で、謎を推理させるためのもので、それだけシナリオと謎の完成度が高いということの表れです。


冒頭から「シナリオ」と書いていますが、Windows版では、8つのシナリオがあります。
前半 4つがいわば出題編で、事件や謎、そして手がかりを提示する内容です。
一応、それぞれ起承転結あって、ストーリー的にはちゃんと終わりますが、謎については解決されないままです。
そして、後半 4つが解決編です。これらのシナリオで謎の真相が明かされます。


そういう構造なので、出題編のみプレイして、解決編を読まずにじっくりと自分の推理を展開する、という楽しみ方ができます。
そして、その正解率が 1%未満だった、という触れ込みなのです。
普段から推理物が好きとか、読書家とか、そういう人ならともかく、蒲田屋ごときの推理力では、多分、真相を推理するのは無理っぽいのは重々承知してますが、それでも、どこまで真相に迫れるかを試してみたくなりました。


そんなわけで、今月の初めから 1番目のシナリオ「鬼隠し編」をやってました。
いくつか下の記事に書いたように、最近は体調不良でダウンしてましたが、やっとこ復活の兆しが見られたので、そろそろ再開です。
現状は、「鬼隠し編」を 1度読了後、推理や情報収集のために、再び最初から読み直しているところです。
ダウン前は、ちょうどシナリオ中間あたりの事件発生直前で止めてたので、これから(おそらくは)非常に重要な後半のシナリオを熟読します。
1週間以上期間が開いてしまって、ちょっと記憶があいまいですが、気になる点をメモったテキストファイル*1を読み返しつつ、推理再開です。


その後、「鬼隠し編」終了時点での考察のようなものを書きたいと思います。
実際には、前半 4つのシナリオを全部やると手がかりが全て提示された状態になるはずなので、1つのシナリオだけからでは、おのずと限界がありますが、それでも、今ある情報だけでどこまで考えられるか、というのに挑戦してみたいと思います。


というわけで、今日は残りのシナリオの吟味から。
考察を書き始められるのはいつになるんだろう……

*1:ちなみに、初プレイ時は、わざわざ紙にメモを取りながら読んでいました。普段、こんなことは絶対やらない人ですが、正解率 1%に迫るために、珍しく気合入れてみたりしてます。頭の中で整理がついていないたくさんの情報を、だんだん明らかになる関連性を追加しながら端的に書き記すには、やっぱり手書きが向いてると思います。